こんにちは！ポケットフォルダー印刷通販専門店アドファイルです。

みなさんは「特色印刷」という印刷方法をご存知でしょうか。一般のカラー印刷とは一味違った色合いを特別な色で再現する印刷です。わかりやすいのは「金色」と「銀色」です。

一般的なフルカラー印刷とは、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4色を掛け合わせて色を再現するのですが、金色などは通常の掛け合わせでは再現できません。

そのために特別にインクを調合して印刷をします。なので、フルカラーの印刷に金色がプラスされていた場合は、４色+１色の５色印刷となるわけですね。

特色はこの他にも蛍光色であったり、通常のフルカラーでは再現できない色のニュアンスで独自の表現を作り出す事ができます。
今回はそんな「特色印刷」についてご紹介したいと思います。

１．カラー４色と特色の違い

４色カラー（プロセスカラー）は印刷の際、インクを混ぜるのではなく、CMYK（Cyan・Magenta・Yellow・Kye plate [Black]）の４種類の版（アミ点）を重ねて、色を再現します。一般的に「印刷」と呼ばれるものは、このプロセスカラー（４色カラー）を使用した印刷のことです。CMYKの色を使用し、様々な色を再現することができる標準的な印刷方法です。
４色カラーの場合、インクの調整だけでは再現したい色にならない事が多々あります。また、印刷工程中に４回、版が重なることから、色が濃くなったり、沈んだりする現象が起きやすいです。

特色（スポットカラー）は、指定した色に合わせて調合したインクを１色だけ使って印刷します。１色で印刷するので、版は１つです。
PANTONE（パントン）やDIC（ディック）といった指定色を、あらかじめインクを調合して色を作成します。CMYK以外のインクも自由に調合できるため、指定色の再現性も４色カラーに比べ、優れています。
何種類もの特色の中には、金色や銀色、パステルカラーなどが含まれていて、これらはプロセスカラーでは再現できません。単色のデザインは「カラー４色」より、「特色」で刷った方が、発色がキレイに仕上がります。

２．特色印刷で使用する「DIC」「PANTONE」とは？

特色印刷を指定する時には、PANTONE（パントン）とDIC（ディック）の二つが一般的です。
PANTONEは海外の企業ですが、こちらで特色の指定をされる方も多いです。
特色印刷を指定する時は、フォーミュラガイド（Formula Guide | Coated & Uncoated）の色と番号をお伝えいただくとわかりやすいですね。

DICはDICグラフィックス株式会社の特色で、国内では最もスタンダードです。
DICの場合、色味の確認にはカラーチップが使われ、3〜4桁の番号で表されます。カラーチップはDICのホームページ（https://www.dic-graphics.co.jp/index.html）などから購入する事ができます。また、最近ではパソコンやスマートフォン（DICデジタルカラーガイド）からも確認ができるようになっています。

弊社へのご注文の場合は、654番以下の番号でお願いしています。

DICカラーガイド参考　

　第1巻：1～257 明るく華やかな色調

　第2巻：258～501 渋く落ち着いた色調

　第3巻：502～654 グレイッシュカラー/Fグロス標準色/蛍光色/メタリックカラー/無彩色

まとめ

特色を使って印刷すると高級感を出せたり、４色印刷と比較して、より正確に色を再現できるためコーポレートカラーやブランドイメージの統一がしやすくなります。また、4色フルカラー＋特色のように上手く取り入れると、４色印刷ではできないような面白い効果を生み出したり、デザインが引き締まり印象深い仕上がりになります。
普段あまり気にしていませんが、実は特色を使って会社のロゴをデザインしている企業は多いです。
自社の商品やサービスを紹介する顧客資料や、新商品の企画書において色はイメージに直結する重要な要素です。印刷した時に色味が変わるようでは、せっかくの魅力を十分伝えられない可能性もあります。
他の印刷物と差別化を図って、個性的で目立つデザインに仕上げたい時には、特色を効果的に取り入れるのもひとつの方法だと思います。是非検討してみてはいかがでしょうか。
興味のある方は、お気軽に顧客センター（050-5840-0250／info@adfile.jp）までお問い合わせください。

＜アドファイルのサイト＆SNS＞
　ウェブサイト
　ツイッター
　フェイスブック
　ブログ

＜お問い合わせ＞
050-5840-0250
info@adfile.jp
(応対時間：午前9:30~12:00 ・午後13:00~17:30 ＊土/日/祝日/指定休業日を除く)

※記事内容は、サービスの提供状況・変更等により対応可否が異なる場合がございますこと、ご了承お願いいたします。

2020.09